2014年11月19日
日常のなかで
「年賀状」や「おせち」の文字を目にすることが増えて
今年も年の瀬が迫ってきたな~と感じますが、
新しい年を迎える準備は進んでいますか?
お正月といえば、やっぱり「おせち」。
コタツでおせち料理を囲み、お正月特番を見ながら一家団らん。
というのが、庶民の定番?でしょうか。
ところで、この「おせち料理」。
もともとは、お正月だけに限ったものではなく、
3月3日や5月5日などのお節句ごとに食べられていたそうです。
「おせち」とは本来、
中国から伝わった季節の変わり目「節日」に
神様に感謝のお供え物をして、
季節のものをいただく宴を開く
宮中行事でした。
これが江戸時代、庶民の間にも広まって、
今では節句の一番目にあたる正月にだけ
「おせち料理」を食べる風習が残っているそうです。
そして、もうひとつ。
「おせち」といえば「重箱」ですよね。
じつはあのスタイル、
戦後、百貨店の戦略によって生まれたものであって、
意外と歴史は浅いのです。
「重箱」はもともと、お菓子などを入れておく容器でした。
それを貴族が狩りやお花見などに、食事を持ち出すのに便利だとして
用いたのが、弁当箱(食器)としての用途のはじまりだとか。
また、日本では「重ねる」というのは縁起がよいものとされていることから
「おせち料理+重箱」の発想が受け入れられ、定着したというわけです。
以来、高級料亭の味が楽しめるもの、
フレンチやイタリアンなどの洋風おせち、
器に趣向を凝らしたものなど、おせちもずいぶん多様化して
選ぶ楽しみが増えましたよね。
そのいっぽうで近年、
若い世代の人たちに「おせち離れ」が起きているとか。
一年中、24時間、いつでも食べたいものが手に入る環境。
これってものすごく便利! でも…。
昔の日本人が大切にしていた季節を愛でる心、
旬の恵みを神様に感謝する心。
こうした風土感が失われていくのは、
もったいない!
日本人ならではの食文化や郷土の伝統を
次世代に受け継いでいかなければ!
そんな想いを新たに、
これからも奔走していきたいと思います。
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